怖がりなのに、子供の頃からよく怖い映画をみては、夜トイレにいくときにビクビクしてました。大人になってからもそれは続いて、初めて『リング』を見たときは、数年はダメージをおってましたが、ようやく克服できたようで、最近では貞子とか加耶子も楽しみながら見られるようになった。
そこで、子供のころに怖かった映画のことを思い出してみようかと。
狼男
狼男の映画というと、ユニバーサル映画の『狼男』(1941年・原題:The Wolf Man)がもっとも有名だと思う。戦時中の作品なので、戦後にテレビで『狼男の殺人』というタイトルで放送されていたらしい。
私がトラウマをおったのはこの映画か、もしかしたらハマー・フィルム・プロダクション制作の『吸血狼男』(1961年・原題:The Curse of the Werewolf)なのか分からないけど、今でも脳裏に焼き付いているのが、狼男が屋根の上から人に襲い掛かってくるシーン。これがとっても怖かった。
そのころ、我が家のトイレは外にあって、夜暗い中をビクビクしながらいったものです。トイレ向かうまでの道(といっても、ほんの10mくらいだけど)の左手には隣の家の屋根があって、黒いシルエットのその屋根の上から狼男が現れたらどうしよう・・・と、用をたしているあいだも気が気じゃなかった。
この狼男の映画は、その時以来見ていないので、もう一度見てみたいなと思ってるところ。YouTubeで探してみたりしてますが、どれがその作品なのかはっきりしないものの、1941年の狼男は今見ても怖い。白黒の映像と音楽がいい味を出してると思います。
この狼男では、最後は銀のステッキで殴る殺されるんだけど、ふつう狼男を倒すのに使われるのは銀の弾丸。これは西洋では、西洋では狼男や悪魔を倒すことができるといわれてるけど、そんなもの持ってないし、手に入れることもできない(手に入るのは、せいぜい銀玉鉄砲)ので、対抗手段がないのも怖さを増長させていたと思う。
いっぽうでドラキュラ伯爵は、なぜかあまり怖くなかった。たぶん撃退方法が十字架にニンニクと、カンタンに手に入りそうだったことと、日光に弱かったりと弱点が多かったからかと思ってます。
マタンゴ
『マタンゴ』は1963年8月11日に公開された、日本の特撮ホラー映画。制作・配給は東宝で、同時上映されたのが『ハワイの若大将』だそうです。なんという組み合わせ(笑)
この『マタンゴ』は、変身人間シリーズの番外編で、他にはこんな作品があります。
・美女と液体人間 1958年
・伝送人間 1960年
・ガス人間第一号 1960年
どれもタイトルだけでわくわくしてきますね。
話をマタンゴにもどすと、これを見たのが夜のテレビ放送。まだ小さかったので、親子そろって寝ていましたが、その日も布団に入りながら見てました。
ざくっとマタンゴのストーリーをいうと、嵐で船が難破して、無人島に漂着。食べ物がなくなって困っていたものの、島でみつけたキノコが美味しい。でもこのキノコを食べると、キノコの怪物になってしまうというわけです。
もう・・・マタンゴの登場シーンが怖くて怖くて・・・布団をかぶった記憶が。
で、これを見た結果ですが、キノコが食べられなくなりました(汗)
小学校にあがって給食があるわけだけど、シイタケなんてはいっているともうダメです。飲み込もうとするとグエってなってしまって無理。
でもその当時の担任の先生は、全部食べないと帰らせてくれないんですよね。給食時間に食べられなかったら、その分はコップに入れておいて、放課後食べさせられました。ぐえっぐえっって、涙を流しながら食べた記憶があります。
このマタンゴのトラウマはかなり続いて、結局シイタケを食べられるようになったのが20代になってから。ちなみに今でもキノコはあまり好きな食材ではありません。
なんて映画を見てしまったんでしょうか・・・数年前に見直しましたが、やっぱりなかなか怖い映画でした。